散歩中に赤い桜を見かけたこと、ありませんか?
「赤い桜なんて珍しいなぁ」と思ったことがあるかもしれませんね。
その時、「この赤い桜の名前は何だろう?」とも考えたことでしょう。
一体、この赤い桜の名前は何なのでしょうか?
赤い桜の名前って何だろう?
赤い桜の名前が気になりますよね。
赤い桜の中で一番有名なのは、寒緋桜(かんひざくら)だと思います。
寒緋桜は桜の原種の一つで、花の色は濃い桃色から白まで様々な個体差がありますが、特に赤に近い濃い桃色の印象が強いです。
普通の桜は3月下旬から4月上旬にかけて咲くイメージがありますが、寒緋桜は1月から2月上旬にかけて咲くのが特徴です。
花の大きさは1.5〜2.5cm程度で、樹高は約5m。葉は卵形で互い違いに生え、葉の縁には浅い鋸歯があります。
寒緋桜は主に沖縄県で野生化していて、沖縄で「桜」と言えば寒緋桜のことを指します。沖縄は本州に比べて温暖なイメージがあるので、1月から2月にかけて咲くのも納得ですね。
ちなみに、寒緋桜は沖縄だけでなく、関東よりも南の地域でも見ることができます。
ですから、最近見た赤い桜も寒緋桜だったのかもしれませんね。
もしかすると、赤い桜の名前は桃?
赤い桜の名前が気になっているかもしれませんが、実はあなたが見たその赤い花は桜ではなく、桃の花だった可能性もあります。
桃も桜と同じバラ科の植物なので、一見して桜と勘違いするのも無理はありません。
実際に、桃の花を桜と間違えた人も少なくないんですよ。
では、桜と桃の花の見分け方についてお話ししますね。
まず、桜の花の特徴ですが、
一方、桃の花の特徴は、
これだけの情報でも見分けるのは難しいかもしれませんが、比較的簡単な見分け方としては、桜の花びらの先端が2つに割れていることを覚えておくことです。
この特徴を知っておけば、桃の花と区別しやすくなると思います。
なので、次に赤い花を見かけたときは、ぜひこのポイントをチェックしてみてくださいね。
沖縄では、桜の開花を観測する際にソメイヨシノの代わりにカンヒザクラ(寒緋桜)が使われている。
カンヒザクラは、中国南部や台湾に自然に育つ桜の一種です。
日本国内では、特に沖縄県で人気があります。
沖縄の気候ではソメイヨシノがうまく育たないため、カンヒザクラが桜の開花時期を観測する際に使われています。
カンヒザクラの開花時期
エドヒガンという桜も有名ですが、これはヒガンザクラとも呼ばれ、名前が似ているだけでカンヒザクラとは別の種類です。
カンヒザクラは開花が早いのが特徴で、東京では3月中旬頃から咲き始めますが、沖縄の暖かい気候では1月中旬から下旬にかけて開花します。
見ごろは毎年1月下旬から2月中旬にかけてです。
カンヒザクラの名所
沖縄県内には、カンヒザクラの名所がいくつかあります。
例えば、世界遺産に登録されている今帰仁城跡や、八重瀬公園が有名です。
また、沖縄だけでなく、本州でもカンヒザクラを楽しむことができます。
東京都の向島百花園や神奈川県にある県立三ツ池公園など、首都圏でもこの美しい桜を見ることができます。
カンヒザクラの魅力は、その鮮やかなピンク色の花びらと、早い開花時期にあります。
寒さが厳しい冬の終わりに、一足早く春の訪れを感じさせてくれるこの桜は、多くの人々に愛されています。
沖縄の観光名所を訪れる際には、ぜひカンヒザクラの美しさを堪能してみてください。
本州でも見られる場所が増えてきているので、機会があればぜひ足を運んでみてくださいね。
桜の季節になると、多くの人が花見を楽しみにしていますが、カンヒザクラはその桜の中でも特に早く咲くため、他の桜よりも一足早く花見を楽しむことができます。
沖縄の温暖な気候と相まって、カンヒザクラの花見は特別な体験となるでしょう。
首都圏に住んでいる方も、向島百花園や三ツ池公園でその美しさを楽しむことができるので、ぜひ訪れてみてください。
カンヒザクラの存在は、桜の多様性を感じさせてくれます。
異なる地域で異なる桜を楽しむことができるのは、日本の桜文化の豊かさを物語っています。
カンヒザクラの早咲きの美しさを楽しみながら、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
赤い桜の名前って何だろう?気になる正体を調査!まとめ
ここまで、赤い桜の正体についてご紹介しました。
一番有名な赤い桜は寒緋桜かもしれませんが、もしかするとあなたが見たのは桜ではなく桃の花かもしれません。
間違えないように、見分け方をしっかり覚えておいてくださいね。