あさりの目がどこにあるか、知っていますか?
普段あまりじっくり見ることがないので、意外と知られていないですよね。
目のように見える部分もあるけど、それが本当に目なのかどうか。
そもそもあさりに目があるのかどうか。
気になったので、今回はあさりの目の場所について調べてみました。
他にも、あさりに関する気になることを色々と探ってみましたよ。
あさりの目ってどこにあるの?
まず、あさりの目がどこにあるのかについて話しましょう。
調べてみたところ、実はあさりには目がないんです。
というのも、基本的に二枚貝には顔や目がないんだとか。
あさりには目のように見える二つの突起がありますが、あれは入水管と出水管という器官です。
入水管は水を取り込む管で、水と一緒に餌も取り込みます。
出水管はえらを通った水が出ていく管のことです。
入水管は出水管よりも短いので、見分けることができます。
さて、あの部分が目だと思っていた人も多いのではないでしょうか。
でも、あれは入水管と出水管であって、目ではないんです。
これはあさりだけでなく、他の二枚貝にも言えることで、基本的に二枚貝には目がありません。
しかし、例外があります。
それがホタテガイです。
ホタテガイは二枚貝でありながら目があります。
しかも人間のように2個ではなく、なんと約80個、多いものでは100個も目があるんです。
貝ヒモの部分に黒い点が無数に見えると思いますが、あれ全部がホタテの目なんです。
これを知ると、ホタテの貝ヒモを食べるのが少し気になりますよね。
だって、無数の目を食べているということですから。
あさりの体の作りってどうなってるの?
アサリは面白い体の構造を持っています。。
実は、彼らの体には心臓や腸、そしておしりの部分もちゃんと備わっているんです。
食べ物はまず口から入って、胃や腸を通り抜け、最終的にはおしりから出て行きます。
この時、出水管を通って海の中に排出されます。
さらに、入水管や出水管には小さな毛がたくさん生えていて、これを動かすことで水流を作り出しています。
入水管からは、食べ物が混ざった海水を取り込み、不要になったものは出水管から外に出しています。
アサリの体内でのこの一連の流れ、なかなか興味深いですよね。
あさりを狙う敵ってどんなの?
次に、あさりを狙う天敵についてお話しします。
あさりにももちろん天敵がいるんです。
その天敵はツメタガイという貝です。
貝の天敵がまた別の貝だなんて、ちょっと面白いですよね。
ツメタガイという名前を聞いたことがない方も多いと思うので、簡単に説明しますね↓
ツメタガイがあさりの天敵である理由は、この貝があさりを食べてしまうからです。
殻に包まれたあさりをどうやって食べるのか気になってしまいます。
しかも、捕食者が貝だなんて、一体どうやって食べるのか不思議ですよね。
調べてみると↓
1.アサリなどの二枚貝を捕まえる
2.やすりのような歯舌を使ってあさりの殻の尖った部分を削る
3.そこに2mmほどの穴を開けて中身を食べる
といった手順であさりを捕食するそうです。
こんな風に、貝を狙う特殊な方法を持っているなんて、まさに天敵ですよね。
ちなみに、ツメタガイが大量発生すると、あさりの数が減ってしまい、潮干狩りが中止になることもあるんだとか。
あさりってどうやって呼吸してるの?
最後に、あさりの呼吸の仕方についてお話しします。
あさりの構造図を見てもらうとわかるように、あさりにはえらがあるので、魚と同じようにえら呼吸をします。
ただ、これだけではわかりにくいかもしれませんね。
簡単に説明すると、あさりの呼吸は↓
1.入水管から水を取り入れる
2.えらで酸素を吸収する
3.出水管から水を排出する
という流れになっています。
また、
入水管・出水管が人間でいう口
えらが人間でいう肺
と考えると、さらに理解しやすいかと思います。
ただ、あさりは常に水中にいるわけではありません。
実際に潮干狩りであさりを取る時、あさりは水中にいませんよね。
そのように、あさりは潮が引いて水を取り入れられない時もあります。
そんな時はどうするのかというと、嫌気代謝という酸素を必要としない代謝を行って乗り切るようです。
あさりの目はどこにある?まとめ
ここまで、あさりの目がどこにあるかや、体の構造などについてご紹介しました。
今回はあさりに関する豆知識を紹介しました。
読む前にあまり知らなかった方には、驚きの事実もあったのではないでしょうか。