羊肉を焼いてタレで楽しむジンギスカン。
北海道では春が旬のグルメとして人気が高いですよね。
「ジン♪ジン♪ジンギスカン♪♪」という曲もあるので、かなり有名なお肉料理です。
ジンギスカンといえば、北海道の代表的な郷土料理としてもよく知られています。
今回は、そんなジンギスカンに関するちょっとした豆知識を紹介します!
ジンギスカンには漢字があるの?
その漢字の由来は?
など、知っていると「すごい!」と驚かれるような雑学を集めてみました。
これから詳しく説明しますね。
ジンギスカンの名前の意味って何!?
ジンギスカンの名前の由来についてお話ししますね。
ジンギスカンは、モンゴル帝国の初代皇帝であるチンギス・ハンが、戦場で羊肉を焼いて兵士たちに振る舞ったことから始まったと言われています。
名前もチンギス・ハンから来ているようです。
ですが、実際にはモンゴルにはこのような料理は存在しません。
ジンギスカンは北海道で生まれた郷土料理なんです。
第一次世界大戦の頃、日本への輸入が途絶え、羊が手に入らなくなりました。
そこで政府は「綿羊百万頭計画」という政策を打ち出しました。
これは、大正7年に行われた政策で、羊を飼育している人々に奨励金を与え、国内の羊の数を増やそうとしたものです。
この計画のおかげで、日本国内に羊が増えました。
しかし、羊毛を刈り取った後の羊をどうするかが問題になりました。
そこで、羊の肉を使った料理、ジンギスカンが誕生しました。
「捨てるより食べてしまおう!」という発想ですね。
では、ジンギスカンの名前の由来に戻ります。
ジンギスカンという名前を付けたのは、満州国初代総務長官の駒井徳三という人物です。
モンゴルで当時食べられていた羊肉を焼いた中華料理の「コウヤンロウ」と、チンギス・ハンのイメージを組み合わせて名付けたという説が有力です。
ジンギスカンは漢字でどう表現するのか?由来も紹介
ジンギスカンは漢字で「成吉思汗」と書かれます。
この漢字の由来についてですが、モンゴル帝国を築いたチンギス・ハンの名前を漢字にすると「成吉思汗」になるそうです。
以前、ジンギスカンが中華料理の「コンヤンロウ」と、チンギス・ハンのイメージから名付けられたとお話ししましたよね。
そのため、この漢字が使われているのだと思います。
とはいえ、普段はほとんど「ジンギスカン」と表記され、漢字はあまり見かけませんね。
どうして北海道でジンギスカンが人気になったのか?
ジンギスカンは北海道の名物料理として有名です。
他の地域では焼肉屋が多いですが、ジンギスカンを出すお店は少ないこともあります。
でも、北海道では焼肉屋よりもジンギスカンのお店が多く見られます。
だから、北海道と言えばジンギスカンというイメージがあるんですね!
札幌市の中心部や札幌駅周辺には、ジンギスカンのお店がたくさんありますよ。
北海道に旅行に行くなら、ぜひジンギスカンを楽しんでくださいね!
ジンギスカンが北海道の郷土料理になった理由についてお話ししましょう。
先に紹介した「綿羊百万頭計画」という日本の政策が関係しています。
洋服の需要が増えたため、羊毛が必要になり、政府が奨励金を出して羊の飼育を促進しました。
この政策の結果、北海道に多くの種羊場が作られました。
なぜ北海道に多くの種羊場が作られたのでしょうか?
それは羊が寒い地域に適しているからです。
羊は寒さに強く、高密度の毛と皮下脂肪で寒さから身を守ります。
日本で最も寒い地域は北海道ですから、羊の飼育にぴったりだったのです。
また、広大な土地が広がる北海道は、種羊場を作るのに理想的な場所でした。
当時は羊以外の動物も多く飼育されていたそうですよ。
こうして北海道で羊の飼育が盛んになり、その結果、ジンギスカンが北海道の郷土料理として定着したのです。
ジンギスカンの鍋はどうしてあの独特な形をしているのか?
ジンギスカンの鍋といえば、
- ドーム形
- たくさんのミゾ
この特徴が際立っています。
ドーム形の部分でお肉を焼き、ミゾの部分で野菜を焼くのが正しい使い方です。
お肉をドーム形で焼くと、油が下に流れていきます。
その油がミゾの野菜にしみ込んで、さらに美味しくなるんですよ!
また、この鍋の形にはこんな理由もあります。
「お肉を食べたいけどカロリーが気になる」という方、多いですよね。
実は羊肉は他のお肉に比べてカロリーが低いんです。
さらに、ミゾの形状が脂肪分を落としてくれるので、カロリーを抑えることができるんです。
もちろん、ジンギスカンは専用鍋がなくても楽しめます。
でも、どうせなら美味しく食べたいですよね!
羊肉と専用鍋があれば、北海道に行かなくても美味しいジンギスカンが楽しめますよ。
北海道の家庭には、ジンギスカン専用鍋が多くあるそうです。
このユニークな鍋の形の理由、分かりましたね!
ジンギスカンの漢字や名前の意味を紹介!まとめ
今回は、北海道の名物料理であるジンギスカンについての雑学をお届けしました!
- ジンギスカンという名前を付けたのは、満州国初代総務長官の駒井徳三さん。
- 中華料理のコウヤンロウと、チンギス・ハンから名前がつけられたそうです。
- 漢字では「成吉思汗」と書き、これはチンギス・ハンの漢字名です。
- 北海道が羊の飼育に適しているため、ジンギスカンが広まりました。
- 美味しく食べるために、あのドーム形の鍋が作られたんです。
どうでしたか?
ジンギスカンについて、たくさんのことがわかりましたね。
北海道に旅行に行く際には、ぜひジンギスカンを食べてみてくださいね。
「まだ食べたことがない」という方は、ぜひ一度お試しを!